
■発行所 中央公論新社
■島田裕巳(しまだ ひろみ)
■価格 860円(+税)
■ひとことでいうと 宗教の常識を検証した本
『初詣はいつから始まった?』と聞かれるとなんと答えますか?
「日本はもともと神道の国だから天武天皇(673)とか太古じゃないの?」
そう考える方が多いと思います。答えからいうと明治時代。また普及したのは昭和に入ってからで、鉄道会社の営業戦略がはじまり。そんな感じで私たちの宗教に関する常識を検証した一冊です。
イエス・キリストの誕生日は12月25日ではない
私たち日本人は宗教に対する常識というものがあります。例えば以下のようなもの。
・神社では『一例二拍手一例』
・墓参りは古代から行われていた
・村祭りは神様の祭り
など。疑う余地もないくらいの常識として考えられていることですが、歴史を調べてみると常識になったキッカケが見えてきます。
またクリスマスはイエス・キリストが生まれた日という認識ですが聖書に記載されておらず、ヨーロッパのクリスマスはキリスト教とは関係がありません。ではなぜ日本のクリスマスはキリスト教と深い結び付きがあるのか?そんな宗教の謎にも追求しています。
私の感想
私は城巡りが好きでいろんな城跡に行きますが、神社や寺(武将の菩提寺)などもよく行きます。そこで城好きの方や戦国時代に興味がある方にも一読してほしいオススメの本です。あなたの宗教観に一石を投じる一冊だと思います。