名古屋市中区の美濃忠(みのちゅう)は、名古屋の町ができたばかりの頃から続く、老舗の和菓子屋とつながりがある店です。
どんな歴史がある?
公式サイトに書かれている美濃忠の歴史を簡単にまとめると以下のとおりです。
●その時、桔梗屋という和菓子屋が一緒についてくる
●桔梗屋は尾張藩御用の菓子屋を務めた
●伊藤忠兵衛が暖簾分けされて安政元年(1854)に美濃忠を創業
もう桔梗屋はありませんが、美濃忠は桔梗屋の流れをくむ和菓子屋なのです。
どんなお菓子?
美濃忠の和菓子の種類は多いです。その中で個人的にオススメなのが上り羊羹と初かつを。まず上り羊羹は美濃忠が創業時より代々伝わる伝統銘菓の蒸し羊羹。尾張藩主にも献上されており、とろける食感と上品な甘さが特長です。ただし上り羊羹は暑さに弱いので、初夏~秋までは販売されていません。
初かつをは、まるで本物のカツオの柵?(さく:スジの部分)と見間違えるほどのクオリティで、もしスーパーの鮮魚売り場に並んでいたら、カツオの切り身と思い間違って買ってしまうほどです。
実際にはこれも蒸し羊羹なのですが、羊羹とは思えないくらいの柔らかさで、口の中でとろけます。
個人的にここに注目
美濃忠のお菓子は他の店には無いようなクオリティが高いものです。そしてもうひとつ意識しておきたいのがその立地です。美濃忠がある場所は、かつての主要街道である美濃路(みのじ)のすぐ側で、多くの人が行き交っていました。また近くには運河だった堀川がすぐです。
五條橋(五条橋)はもとは清洲にあり、清洲から名古屋に街ごと引っ越す清洲越しで、伝馬橋と共に名古屋にもってこられました。その理由は、ゼロから橋を架けるより、すでにある橋を解体して運び、現地で組み立てたほうが早いからです。
今では五條橋もコンクリート製で架け替わっていますが、かつてこの周辺が名古屋城の城下町でも屈指の賑わいがあった場所と考えられます。美濃忠が創業当時からこの場所にあるとすると、城下町でも一等地みたいな場所にあったということです。
私の感想
美濃忠は名古屋の町が始まってまらすぐの和菓子屋・桔梗屋の味を受け継ぐ名店なので、名古屋で和菓子を買う時、チェックしておいたほうがよい店のひとつだと思います。また街道ウォーキングや史跡巡りが好きな方は、円頓寺商店街や堀川沿いを歩くのとセットでチェックしてみてください。
