ガイドのノウハウが満載!渡辺康洋著・本気で観光ボランティアガイド

■著者 渡辺康洋

■価格 1,600円+(税)

■一言でいうと ガイドのやり方を教えたノウハウ本

私は愛知ウォーキング城巡り倶楽部(AWC)という城巡りの会や、愛知ウォーキング街道巡り倶楽部(AWK)という東海道を歩く会を主催していますが、やってみないと気付かなかった事ってたくさんあります。つまり受ける側とやる側のギャップですよね。この溝が難しい。

そこでこの本を購入したのですが、ガイドのノウハウがぎっしりと詰まっています。

タイトルを見るとボランティアガイド向けの本と思われがちですが、プロのガイドにも共通することが多く、ガイドをやっている人、そしてこれからやろうと思っている人は一読していたほうが良いと思います。では印象的だったポイントを3つ上げてみます。

旅行会社がボランティアガイドを使わない理由

コストを押さえた格安ツアーならボランティアガイドはほぼ無料なので旅行会社は利用します。でもそれなりの料金のクオリティ(品質)の高いツアーだ旅行会社はなるべくボランティアガイドを使わないと言ってます。理由はいくつかあるのですが印象的だったのは、

【ボランティアガイドの中には、自分がしゃべって聞かせることが目的だという人が少なくないから】

なるほど。つまりお客さんのためにではなく、自分の快楽のために話す人がいるんですよね。あと似たようなのが講演会で『◯◯という城の話を30分でお願いします』というと、『この城は1時間話さないと良さが伝わらないんだよ』という人。プロなら10分にでも要約できますから。

話し方は落語を手本に

この本で紹介している話し方に落語があります。落語の高揚、スピードの調整、間の入れ方、そして噺家さんの表情は観光ガイドの参考にできるとか。またニュースのアナウンサーや大学の講座的なものは淡々と話しているだけなので、聞いている方も退屈になりがちです。これは参考になりますね。

ガイドに必要な意外な勉強

また観光ボランティアガイドには笑いの勉強も必須と説いています。なぜかという理由は、観光ガイドはエンターテイナーだからです。

私がいる城、歴史の業界にも堅物な方が多く、『ガイドたるもの眉ひとつ動かさず歴史の真実のみを語れば良い』と思っている人がまだまだいます。ジョークなんてトンデモナイ!という空気が強いんですよね。

また城や史跡の業界では最近まで男社会だったので、脂の乗ったおじさんたちがたくさんいます。その人達に『ジョークも大事ですよ、笑いも勉強しましょうね』というと、下ネタに走る輩が少なからずいるんです。

最近ではセクハラも社会問題になってますので、発言には気をつけたいものです。そこでどこからが下ネタなのか、ユニークなのかの線引き方法を私なりにひとつお伝えします。

それは【同じ発言を娘、孫娘にもできるか】という点。まあ、家庭内でそういう父、祖父というキャラクターなら効果は有りませんが、女性の受講者からは『先生』と呼ばれないですね。

私の感想

私の感想ですが、1,600円+(税)で学ぶことが多かったので観光ガイドやっている人は是非、一読することをオススメします。コロナで観光業は大変な時期ではありますが、必ずもとの状態になるとも思います。

この本に書いてあることは一朝一夕にできることではないので、今からコロナ後に向けて意識しておくのも良いですね。

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