愛媛県の一六タルトは殿様が江戸時代に学んだ南蛮菓子だった

愛媛県

愛媛県松山市に本社がある株式会社一六(一六本舗)の一六タルト(いちろくたると)は、江戸時代にこの地を治めていた松平定行がポルトガル人から教わった西洋のお菓子です。

>>株式会社一六公式サイト

 

こんな歴史があった

松山藩主・松平定行(まつだいら さだゆき)は江戸幕府より長崎探題職兼務の命をうけていました。長崎探題とは簡単にいうと、「鎖国日本の“外交・貿易・治安”を一手に担った最前線司令官」みたいなものです。

正保四年(1647)にポルトガル船二隻が入港したとの報せで、松平定行は急遽長崎に向かい、海上警備にあたりました。この時のポルトガル船は母国の報告のような任務で長崎を訪れており、騒動にはなりませんでした。

そして松平定行はこの時に南蛮菓子タルトに接し、その味を称賛して製法を学んで松山に持ち帰ったといわれています。

 

久松氏は愛知ゆかりの大名でもある

松平定行の家はもとは『久松氏』を名乗っていました。戦国時代には現在の愛知県知多郡阿久比町の坂部城を拠点に勢力を持っていた土豪。定行の祖父・久松俊勝は徳川家康の生母・於大(おだい)と再婚し、定行の父・定勝を産みます。つまりこれにより、父は徳川家康の弟になるので、定行にとって徳川家康は伯父にあたります。

>>坂部城址の地図

 

そしてタルト

現在では一六タルトもいろんな味があります。手前がゆず。真ん中が甘夏みかん。そして奥が抹茶です。

 

断面を見ても餡がたっぷりです。ほのかな甘さでクドくなく食べやすいのが特長。生地がフワフワなのもよいですね。松山城など旅行での定番土産ですが、現在ではインターネット通販でも購入できます。

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