茶人千利休が好んだ利休まんじゅうは普通の饅頭と何が違うの?

まんじゅう

饅頭(まんじゅう)にはいろんな種類がありますが、その中でも古くから伝わる利休饅頭(りきゅうまんじゅう)は、戦国時代の茶人・千利休が好んだまんじゅうといわれています。でも普通のまんじゅうと何が違うのか?ポイントをまとめてみました。

 

千利休とは

戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍し、現在の茶道の基礎となる「わび茶」を大成させた人物。織田信長や豊臣秀吉といった天下人に仕え、文化面だけでなく政治的にも大きな影響力を持ちました。

豊臣秀吉が天下を統一すると側近として活躍します。利休の目利きによる茶器は、高額な値段がつき、合戦の恩賞にも使われたほどです。晩年は秀吉と対立し切腹して亡くなります。

 

利休まんじゅう

そんな千利休が好んだまんじゅうは、後に利休饅頭と呼ばれるようになります。普通の饅頭との大きな違いは皮に「黒糖(または赤砂糖)」を練り込んであり、独特の褐色(茶色)をしている点です。

【主な違いと3つの特徴】

1. 黒糖を使った「茶色い皮」
普通の白い和菓子のおまんじゅう(小麦粉の薯蕷(じょうよ)まんじゅうなど)に対し、利休まんじゅうは生地に黒糖や蜜を混ぜるため、薄茶色から濃い褐色に仕上がります。黒糖特有のコクのある甘みと香ばしさが、素朴ながらも深い味わいを生み出しています。

2. 小ぶりで上品なサイズ感
お茶席で出されることを前提としているため、一般的なおまんじゅうに比べて一口、二口で食べられる小ぶりなサイズで作られていることが多いです。お茶の味を邪魔せず、かつ引き立てる絶妙なボリューム感に計算されています。

3. 千利休が好んだという「お茶会」の歴史
名前の通り、安土桃山時代の高名な茶人・千利休に由来します。利休が茶会で出させた、または彼好みの風合いであることからこの名がついたと言われており、単なるおやつではなく「茶の湯の文化」と深く結びついて発展してきました。

 

発祥の場所はどこ?

利休まんじゅうはどこか特定のひとつの発祥地から全国に広まったわけではありません。日本各地にそれぞれ独自の「千利休」にちなんだ発祥エピソードを持つ、ローカルな歴史的銘菓が存在しているという面白い特徴があります。現代に伝わる三大発祥地(有名店)を比較すると、見た目も由来もまったく異なることがわかります。

現代に伝わる「利休まんじゅう」三大発祥地と有名店

山口県 宇部市 吹上堂(ふきあげどう)

三重県 伊勢市 藤屋窓月堂(ふじやそうげつどう)

島根県 浜田市 仲屋(なかや)

 

食べた感想

利休まんじゅうは一口で食べることもできるくらい小ぶりなまんじゅうです。口に含むと皮の黒糖の香りが広がります。餡は店により違いますが、私は甘さ控えめの餡が好きです。普通のまんじゅうや上用まんじゅうと食べ比べるのもよいですね。

 

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